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日々雑感

マズローの欲求には6段階目が!

9/8/2017

1 コメント

 
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マズローの欲求段階説は、本来5段階です。しかし、実はマズローが発表しなかったもう一つ上の6段階目が存在したのです。

1 生理的欲求 (食べる・眠るなど命の維持)
2 安全欲求 (身の安全・収入の安定など)
3 社会的欲求 (または所属と愛の欲求 。家庭や社会への帰属)
4 承認欲求 (褒められたい・認められたい)
5 自己実現 欲求 (あるべき自分になりたい)

「自己超越」

晩年のマズローは、5段階の欲求階層の上に、個人の利益を超えて人類や社会のために貢献したいという思いを6段目に置きました。自分だけの利益を求めるのではなく、純粋にコミュニティ、国、民族といった枠を超えて何らかの目的を達成しようという欲求です。貧困や病気に苦しむ人達の救済活動に生涯を捧げる聖職者が、見返りのない慈善的な活動に打ち込む姿はまさにこの自己超越欲求にあたります。
日本人で例えるならば、外交官の杉原千畝氏。第二次世界大戦下でナチスドイツの迫害に苦しむ約6,000人のユダヤ人難民に対しビザを発給し続け人々を救った人道的博愛精神が、この6段階目の精神と考えられます。国際関係上の事情からノーベル平和賞にいたりませんでしたが、ノーベル平和賞の本来的姿は、個人の利益を超えて広く社会のために尽くした人に贈られます。賞の対象となる「国際平和」「人権擁護」「保健衛生」「慈善事業」「環境保全」「非暴力的手法による民主化や民族独立運動」などの人類全体の幸福に貢献する活動が最も尊いという価値観は、マズローの学説の発表を待つまでもないことです。人や街や国、そして人類全ての幸せを求める利他的な欲求。これまで私は、こういう利他的なものは「自己実現欲求」に含まれると思っていました。でも、マズローさんは分けて考えていたのですね。

「自己超越」の先には?

20世紀後半当時の社会を調査したマズローは、この段階に達しているのは全人口の2%ほどと述べています。多くのビジネスはボリュームゾーンを狙って利益を出すことが大前提であるため、これまでは第6段階層の人びとをターゲットにすることは考えられませんでした。しかし、これからは違います。生まれたときからピラミッド階層のすべてが満たされている、新しいジェネレーションが台頭してきました。彼らは物質的な価値よりも精神的な価値を求める層でもあります。彼らは、生まれた時から物質的な豊かさに恵まれているため、所有欲を満たす、というより、心の豊かさや精神的な幸福に価値を置きます。精神的な心の豊かさも満たした、階段の5層全部が満たされた彼らが成長して社会の担い手となってきた今、自然に第6層の欲求を満たす行動へ赴くことになります。
休日を利用して災害被災地へボランティア作業に赴く企業人、恵まれない環境の子どもたちのために活動する大学生、孤児院や養護施設にタイガーマスク寄付を投げ込む匿名の誰か、直接的な見返りのためでなく、コミュニティのためという大きな目的で貢献しようという層が確実に育ってきています。こうした人たちの数を加算していくと、人口の2パーセントにとどまってはないでしょう。身近なマザーテレサ活動にいそしむ人は、今後さらに増えていくと予想されます。たとえば、IPS細胞の研究でノーベル賞を受賞した山中京大教授のように、個人の利益を超えて人類や同胞のために貢献できる何らかの課題や使命感をもって目的を達成しようという人々が確実に増えているのです。戦争や感染症の恐怖など、あらゆる事がリアルタイムで全世界と共有できてしまう現代社会を生きる私たちにとって、マズローがつけ加えた第6段階目の精神をもって仕事や学業にいそしむ事が一層求められていると言えます。

1 コメント
大橋 和子
6/24/2021 07:42:44 pm

マズローの欲求って聞いたことがあるなぁ、程度で忘れていました。
六段目の自己超越欲求って、凄いですね。神的存在ですよね。皆んながそうであれば、平和な世界が可能になるのに、知らない人が多すぎます。
学校の授業にも中学生ぐらいから入れてほしいですね。
私も目標にして、生きます。

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